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子どもは地域の宝

「子どもは地域の宝」
この言葉は、15年前勤めていた学校で地域の方がおっしゃっていた言葉です。
その方は、暑い日も寒い日も毎日、横断歩道に立って子どもたちが安全に渡れるよう、登下校できるよう見守ってくださっていました。
2月の新入生保護者説明会で、「登下校安全について」その方からお話をいただきました。
名前はていさん。
ていさんは、昔よくいた「緑のおばさん」です。
ていさんは、新入生の保護者に向かって、
「子どもは地域の宝です。私は宝が安全に登下校できるよう毎日見守っています。朝から子どもたちに元気なエネルギーをもらっています。ただ、元気な子ばかりではありません。「元気がないなどうしたの?」と声をかけると、朝ご飯を食べてこなかったとか、夜遅くまで起きていたので眠いとか、答える子どもがたくさんいます。保護者の方にお願いです。安全に登下校させたかったら、家庭での過ごし方がとても大切になってくると思います。子どもたちが、安全に登下校、そして学校生活ができるよう家での規則正しい生活をお願いします」
と話されました。
私は、その言葉を今でも鮮明に覚えています。
地域の方は子どもたちをそんな風に思っていたのかと思うと心が熱くなりました。

総合的な学習の授業を見て、その言葉を思い出しました。

自分たちで話し合う様子

階上小は、総合の時間に「階上小の149年の歴史」を勉強しています。
歴史だけではありません。そこに関わった人や地域の方々の思いも知ることができました。
階上小のよいところは?キャッチコピーを作るとしたら?と教師から質問されると
「地域の方が優しい」「自然が豊か」「えんぶりが盛ん」
「1年中、笑いがある」と出てくる出てくる・・・子どもたちの思いがたくさん溢れて出てきました。
一つにまとめようと思っても、思いが溢れまとめることができませんでした。

地域の宝の子どもたちは、階上を愛し、階上が大好きなことを実感しました。

「地域の宝は、地域を大切に思い愛している」
そんなことを思わせた授業でした。