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ごんぼほり・・・

水曜日の朝、
「校長先生、昨日ね。夜のえんぶり練習の時に〇〇が『えびす舞やりたいくない』って言って、ごんぼほったんですよ。大変でしたよ」
と、教えてくれました。
私は、おっ!久しぶりに聞いたこの方言。
「ごんぼほる」は「ダダをこねる」や「意地をはる」と、いう意味です。

4年生のお兄さんが言ったこの「ごんぼほった」が、とってもかわいくて思わず微笑んでしまいました。
しかし、お兄さんにとっては重大ごと。
私は、真剣に話を聞いている振りをして、ごんぼをほった弟くんに
「〇〇くん、何でゴボウを掘ったの?ゴボウは、細くて長くて掘るの大変だったでしょ?」
と聞くと、弟は、にやにや顔。
お兄ちゃんの話は続きます。
「みんなで頑張って舞を踊っているのに・・まったく困ります。おじいちゃんもとっても怒ってました」
と、ぷんぷんです。
「中立の立場でいなければ」と思った私は、弟くんに
「ゴボウを掘る時間はけっこうかかったでしょう?」
と変な質問を投げかけ、その場を和ませました。
そして、次に
「どうして、ごんぼほったの?」
と聞くと、
「疲れてたんだもの」
と、ひと言。
「理由があったなら、おじいちゃんに言えばよかったのに」
と話すと、こくり・・と、うなずきました。
そういえば、その日は業間でマラソン、5時間目に八戸学院のサポーターたちとタグラグビーに挑戦し、校庭を走り回っていたなあと思いました。

長い時間、ゴボウを掘った〇〇くん。
それを、見ていたお兄ちゃん。
実は、お兄ちゃんはとっても弟思いの素敵なお兄ちゃんだと思いました。

昨日の学校でのえんぶり練習では、「ごんぼほり」をせずに、汗を流しながら一生懸命に踊っていた弟くん。
最後は、指導者のおじいちゃんと仲良く軽トラに乗って帰って行きました。
もう、ごんぼほりは卒業かな・・・